2024年度は、経済産業省の『中堅・中核企業のプラットフォーム構築による新事業展開支援』（項目2参照）という大型案件を受託し、このテーマが「ヘルスケア分野」であったことから、当ヘルスケアグループでは、多くのメンバーが関与し主体的に取り組みました。従来の中小企業のみならず、支援対象が中堅・中核企業にまで拡大されたことで、当グループの支援方法や知見・技術が進歩したことは確実です。

近年、超高齢化社会が続く中で、健康長寿社会の形成に向けて、ヘルスケア分野に関する技術革新が重要になってきています。特に、自動車業界等の異分野業種から、従来技術を生かして、 ヘルスケア分野へ進出したいとの希望も多くなってきています。
このような世の中のニーズに応えるべく、ヘルスケアグループとしては、経験・知見・人的ネットワークの豊富な人員を増強して活動しています。支援への要望に対しては、参入から販路拡大まで多面的な対応が強化された布陣となっています。具体的には、ヘルスケアグループ約76名のメンバーの人脈を活用した企業招致活動、支援企業訪問（オンライン面談を含む）や販路先企業とのマッチング、大学や公的機関を含む連携支援機関とのマッチングを積極的に実施しています。

昨年度の経産省案件以外の主な支援実績としては、三重県より受託した「医療・福祉機器等の製品化支援」と、秋田県より受託した「医療機器サプライチェーン再構築チャレンジ事業」があります。これらの事業目標に対して、個別企業との相談会、支援企業訪問、マッチング面談等を実施し、事業目標を達成することができました。展示会やオンライン商談等の支援で、300件に及ぶヘルスケア関連企業を招致しました。

更に、メンバーによるマッチング情報の共有化や、グループメンバーへの各種外部機関からの積極的な情報収集に努めメンバーの研鑚を実施しています。