鹿沼商工会議所からは毎年継続して支援依頼をうけていますが、２０２３年度の支援活動については、前年度から同会議所と事前にその内容を過去の事例、会議所の支援実績、NPOの実績と鹿沼市の中小企業のニーズを勘案して事前協議を行いました。

その結果、業種・規模・内容に関係なく会員の中小企業の皆様から気楽に相談をしていただくために、『相談カード』を作成して、商工会議所の定期広報に掲載してニーズの掘り起こしをすることになりました。

相談に応じる窓口として、商工会議所の依頼により当NPOが応じる事になりました。
中小企業からの依頼案件は、以下のとおりです。

1.食品加工業者

身体障害者の継続的就労支援をしている食品加工業会社から相談があった。

これに対して食品加工・販売の拡大のために、機能食品の企画販売会社との新商品開発商談会を開催した。また、新しい客先の開拓支援のためにスーパー、百貨店をはじめとする広い販路を持っている業者を紹介して商談会をおこなった。またこの会社は一般客層をターゲットにインターネットでの直販をしているが、この客層を増やすために観光バス会社を紹介し商談会をおこなった。

2.有機性廃棄物熱分解処理装置のメーカ

家畜の糞尿完全処理、有機廃棄物完全処理の装置の開発・製造・据え付け・保守サービスをしている会社からの依頼。

畜産物（養豚、養鶏育牛）、食品加工業・飲料業界、酒造業、汚泥処理業むけに、従来のような焼却炉ではなく、蒸し焼きによる炭化・灰化のプロセスによりCO２を排出せず、炭化による系内におけるエネルギー創出で大幅な省エネ達成できる特徴を持っており、実績も多数。
この装置の販路拡大の依頼があった。

先ずは装置の特徴、特許、他社との比較等調査と評価を行った。
結果、営業面での力不足が感じられたために、全国的に畜産業界を対象に販売活動している団体を紹介して、その評価と共に販売協力のための商談会を数度に亘り開催。また、販売ツールとしてのPR資料の作成が不十分であったために、紹介先と共にPRシートの作成指導を行なった。

NPO担当（高谷定道）　2024年3月20日